2016年は本格的な「ドローンレース」の幕開けの年だ。ドローンの楽しみ方は空撮ばかりではない。もう一つ注目すべき楽しみ方こそがドローンレースなのである。

写真1●ドローンレースに使用される本格的な機体の250クラス。250クラスとはドローンの大きさを表し、一番遠い2つのモーターの中心点が約250mmというクラスを意味する。
写真1●ドローンレースに使用される本格的な機体の250クラス。250クラスとはドローンの大きさを表し、一番遠い2つのモーターの中心点が約250mmというクラスを意味する。
モデル:河村友歌、撮影:西脇資哲 以下同じ
[画像のクリックで拡大表示]

 その名の通り、ドローンを操縦して、スピードや正確さを競うレースのことだ。2016年3月には、ドバイで賞金総額約1億2000万円の世界大会「World Drone Prix」が開催された。

 ドローンレースでこれだけ高額の賞金を用意したレースは類を見ない。優勝した英国チームのパイロットは、15歳。この若さにも関わらず、ドローン操縦のスキルを評価されて、1億円を超える賞金を手にした。

 出場資格について、年齢、性別、国籍は問われない。そればかりか、体の大きさや身体能力も問われない。

 ドローンレースには、競技用の機体で出場することになる(写真1)。各チームは、コースやルールに適した機体を開発し、性能も競い合うことになる。美しいデザインが多い空撮用ドローンとは設計思想が異なり、バッテリーやカメラ、ケーブルなどがむき出しになった状態の機体が多い。