Bebop 2で撮影した映像は息をのむほど美しい。画質の高さもさることながら、注目すべきは機体の安定性だ。「ブレが無い」のだ。フライト中に機体本体の揺れによって、カメラ映像の乱れが発生しないのである。
Bebop 2の機体には姿勢制御機構である「ジンバル」を搭載していない(写真1)。
他機種では一般的に、揺れや振動を吸収するためのジンバルが機体の下部に搭載されている。ジンバルの先に空撮カメラが装着されていることで、撮影映像がブレることを防いでいる。
一方ジンバルがないBebop 2は、機体本体にカメラを埋め込んでいる。デザインが流線型で美しく衝撃にも強く、軽量化されているのはそのおかげだ。ジンバルが搭載されていると、流線型のデザインは難しい。
では、ジンバルが存在しないのにどうやって揺れや振動を抑えているのだろうか。それは最新の「デジタルジンバル」技術によるものである。