前回、ちゃんと考えられない人の特徴は、「刺激反応型」とか「脊髄反射型」というタイプだと説明しました。今回はその続きです。

 ちゃんと考えられない人のもう一つの特徴は、見えるものに飛びつくことです。例で説明しましょう。みなさんがレストランを経営しようとしたとします。このとき、お客さんに早く料理を出そうとか、笑顔で出迎えようとか、席の配置を工夫しようとか、お店をきれいにしようというのは、一般にQSC(クオリティ・サービス・クレンリネス)といわれる話で、目に見える世界の話です。

 でも経営となると、見えている世界の話だけでは済みません。どうしたらお客さまの支持を得られるだろうか、お客さまにどのような価値を提供すればいいだろうか、どうやったらライバル店と差異化できるだろうか、自店の強みや特徴をどんなふうにお客さまに伝えればいいだろうかというような、見えない世界のことも考えないといけません。

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