「ちゃんと考えろといわれるけれど、どう考えればいいのかわからない」。そういう人は少なくないと思います。本連載では、どう考えればいいのか、もしくはどう練習していけばいいのかをお伝えします。
考えるスキル
目次
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(19)問題解決プロセスの最後「振り返り」
問題解決プロセスの最後は「振り返り」です。「実行プロセス」と「解決策を実施した結果」について振り返ります。ここでいう結果とは「効果」「副作用」「定着度」です。
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(18)Whatを行動に変換する
解決策を選んで、何をするかが決まったら、それを実行する計画を立てます。解決策が決まったらすぐに実行に移りたい気持ちはわかりますが、ガマンして計画を立てます。解決策は「何を(What)」するのかですね。
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(17)現象の裏には必ず「構造」がある
現象を説明する事実を集めると、複数の事実がつながって現象を引き起こしていることがわかります。不具合が起きるのも、売り上げが下がるのも、何かある一つの特定の事実が引き起こすことはほとんどありません。
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(16)「思い込み」で行動しないために
「現状把握」をしないでいきなり対策に進んでしまう人がたくさんいますが、現状把握をやらないまま対策を打つということは、「思い込み」で行動するということですから、間違った対策を打ってしまい、効果がないばかりか、逆効果になる可能性すらあります。
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(15)パッと目につくものは本質的な問題ではない
最初のステップは「問題設定」です。「現象の知覚」といってもいいです。現象とは、パッと見て目につくものですね。例えば「売り上げが下がっている」とか、「不具合が多くなっている」とか、「提案が通りにくくなっている」などです。
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(14)オススメの問題解決プロセス
ちゃんと考えるとは、「正しい(=機能する)プロセスに沿って目的に合った思考スキルを選択し、掘り下げて考える」ということです。この掘り下げて考えるというのが、知的執着心です。
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(13)人が変わるには「負荷」が必要
ロジカルシンキングの本を読むと、「フレームワークが大事です」と書いています。大事なので何度も何度も繰り返しフレームワークを説明しているのですが、その割にはフレームワークを使いこなしている人は少ないと思います。
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(12)「守破離」は学びの境地を表す言葉
「守破離」とは、学びの段階を表した言葉ではなく、境地の話です。守破離というのはもともと「能」、もしくは「お茶」の世界で言われたことです。
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(11)ビジネスにおいて「正しい」とは?
ビジネスとは突き詰めれば問題解決です。お客さまが持っている問題を解決して、対価をいただく。それがビジネスです。ですから、ビジネスにおいて「正しい」「機能する」というのは「問題を解決できる」ということです。
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(10)見えないものを扱うのが苦手な日本人
「モノづくり大国日本」といわれています。日本のモノづくりはすごく素晴らしいものがあります。ただ、モノづくりは優秀だけれども、勝負に勝てない。そうした状況が今、続いているわけです。モノづくりの優秀さは強みだけれども、その強みを生かすコンセプチュアルな世界でうまく立ち回れないからです。
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(9)キャリアの断絶に落ちるビジネスパーソン
コンセプチュアルスキルの重要性が増しているこの傾向は、「キャリアの断絶」に大きく影響しています。キャリアの断絶とは、一般社員、係長・課長クラス、部長クラス、事業部長クラス、経営者・社長クラスといったステージ間のギャップのことです。
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(8)働くスタイルが変化、そこで求められるスキルとは?
同じ会社にいれば「あれ」「それ」「これ」で伝わったことも、そうはいきません。わざわざ言語化して共有しないといけない。背景の違う人たちと仕事をするときは「言わなくてもわかっているだろう」がのちのちトラブルの基になります。
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(7)カッツモデル
コンセプチュアルスキルは一般的に「知識や情報などを体系的に組み合わせ、複雑な事象を概念化することにより、物事の本質を把握する能力」というように定義されます。概念化能力などともいわれますね。
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(6)そもそもスキルとは?
ホワイトカラーといわれる人たち、知識労働者といわれる人たち、おそらく読者のみなさんもそうだと思いますが、そういう人たちは、考えることを仕事にしています。その考えるべき対象とは、全部、カタチのないものです。
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(5)ちゃんと考えられない人の特徴 見えるものに飛びつく編
ちゃんと考えられない人のもう一つの特徴は、見えるものに飛びつくことです。みなさんがレストランを経営しようとしたとします。このとき、お客さんに早く料理を出そうとか、笑顔で出迎えようとか、席の配置を工夫しようとか、お店をきれいにしようというのは、目に見える世界の話です。
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(4)ちゃんと考えられない人の特徴 脊髄反射型編
ちゃんと考えられない人のよくあるタイプは、「刺激反応型」とか「脊髄反射型」といった言葉が適切かと思いますが、脳ミソを通さずに、反射的にしゃべっているような人。要は「場当たり的、無計画、論よりRun」なのです。
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(3)「考えるスキル」の3つのメリット
本連載で説明していることは、ひと言で表せば「考えるスキル」です。どのように考えればいいかを手に入れることで、ちゃんと考えられるようになる、そのきっかけを得ることができます。問題解決ができるようになると言ってもいいと思います。
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(2)教えなかったんじゃない、教えられなかったんだ
先輩がやっていること、上司がやっていることを観察して、体系化しようと思ったわけです。再現可能な形で部下や後輩に伝えられるようにしようとしました。私はあまり器用なほうではありませんでした。わかったような気になれないわけです。
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(1)ITベンダーでは誰も教えてくれなかった
今の時代、考えないで仕事をすることは、ほぼないと言っていいでしょう。考えないと仕事にならない。それなのに考える方法はなかなか教えてもらえません。上司が、「今日は考える方法について教えてあげよう」といったことは、まぁ、ないわけです。
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