今回は、実際にマルチディスプレイ環境を構築するために必要な基本知識、そして各OSごとに若干異なる設定方法を解説する。基本的には、PCに液晶ディスプレイを接続するだけでマルチディスプレイになるのだが、使い勝手を高めるためにはいくつか覚えておきたいポイントがある。

PCのディスプレイ出力端子と、ディスプレイ側の入力端子をケーブルで接続すれば、基本的には自動で設定される。写真は23.8型液晶「ProLite XB2481HSU」(iiyama、1920×1080ドット、税別実勢価格2万9445円)を縦置きにした例
PCのディスプレイ出力端子と、ディスプレイ側の入力端子をケーブルで接続すれば、基本的には自動で設定される。写真は23.8型液晶「ProLite XB2481HSU」(iiyama、1920×1080ドット、税別実勢価格2万9445円)を縦置きにした例
(撮影:スタジオキャスパー、以下同じ)
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PCや液晶ディスプレイの映像端子をチェック

 まずはPCの端子を確認する。ノートPCなら両側面や背面、デスクトップPCだと背面のインタフェースを見る。PCが搭載している端子は、おおむねアナログRGB(ミニD-Sub15ピン)、DVI、HDMI、DisplayPortの4種類だ。5年以上前の古いデスクトップPCだと、アナログRGBとDVIを搭載していることが多い。最近はHDMIとDVIが主流だ。端子が大きいためノートPCでDVIを備える製品はあまりない。DisplayPortは、端子として登場してからは長いが、HDMIやDVIに比べると搭載モデルは少ない。

まずはPC側の端子形状を確認する。左の写真はスリム型デスクトップPC「LUV MACHINES Slim シリーズ LM-iHS602X-SH2」(マウスコンピューター)の背面。アナログRGB、DVI、DisplayPortがある。右はノートPC「LuvBook F シリーズ LB-F551X-SSD2」(同)の側面。HDMIとMini DisplayPortを備える
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まずはPC側の端子形状を確認する。左の写真はスリム型デスクトップPC「LUV MACHINES Slim シリーズ LM-iHS602X-SH2」(マウスコンピューター)の背面。アナログRGB、DVI、DisplayPortがある。右はノートPC「LuvBook F シリーズ LB-F551X-SSD2」(同)の側面。HDMIとMini DisplayPortを備える
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まずはPC側の端子形状を確認する。左の写真はスリム型デスクトップPC「LUV MACHINES Slim シリーズ LM-iHS602X-SH2」(マウスコンピューター)の背面。アナログRGB、DVI、DisplayPortがある。右はノートPC「LuvBook F シリーズ LB-F551X-SSD2」(同)の側面。HDMIとMini DisplayPortを備える

 新たにディスプレイを購入するなら、PCが搭載する出力端子と同じ規格の入力端子を備えたモデルがよい。パネルサイズが20~23インチで、実勢価格が1万円前半の安い液晶ディスプレイでは、HDMIとDVIの2種類のみという構成が多い。23型以上で3万~6万円の中級クラス以上のモデルの多くは4種類全てを搭載しており、接続するPCを選ばない。

ディスプレイ側の端子の例。左の写真はDisplayPortとHDMI、右はDVIとアナログRGB
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ディスプレイ側の端子の例。左の写真はDisplayPortとHDMI、右はDVIとアナログRGB
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ディスプレイ側の端子の例。左の写真はDisplayPortとHDMI、右はDVIとアナログRGB