Windows 7では、パスワードリセットディスクを作成しておき、ログインできなくなった際ディスクを用いてパスワードリセットを行うことができた。

 Windows 10もローカルアカウントならパスワードリセットディスクが作成できるのだが、Microsoftアカウントでサインインすると、コントロールパネルに「パスワードリセットディスクの作成」という項目がなくなってしまう。

 そこで今回は、ローカルアカウントとMicrosoftアカウントで異なるパスワードリセットの方法、ローカルアカウントの追加方法、スリープ解除時の動作変更について解説する。

ローカルアカウントでパスワードをリセットする

 ローカルアカウントの場合、パスワードリセットディスクの扱いは、基本的にWindows 7と同様だ。この場合「パスワードリセットディスク」と呼んではいるが、フロッピーディスクやCD-R/DVD-Rを用意するよりも、USBメモリーに作成する方がお手軽だろう。容量は数Kバイトあれば十分なので、小容量のUSBメモリーで十分だ。

 それでは、ローカルアカウントのパスワードリセットディスクをUSBメモリーで作成してみよう。

 パスワードリセットディスクを作成するには、「パスワードディスクの作成ウィザード」を利用する。

 まず、USBメモリーをPCに接続して認識させておく。次に、スタートボタンで右クリックして「コントロールパネル」をクリックし、「コントロールパネル」を表示する。「ユーザーアカウント」カテゴリーをクリックして開き、さらに「ユーザーアカウント」をクリックする。すると左側に「パスワードリセットディスクの作成」リンクが表示されるのでクリックする。これで「パスワードディスクの作成ウィザード」が起動する(図1)。

図1●「パスワードディスクの作成」ウィザードを起動する
図1●「パスワードディスクの作成」ウィザードを起動する
「パスワードディスクの作成」ウィザードを起動するには、スタートボタンで右クリックして表示されるメニューから「コントロールパネル」をクリックし、「コントロールパネル」を表示する。「ユーザーアカウント」カテゴリーをクリックし、さらに「ユーザーアカウント」リンクをクリックして「ユーザーアカウント」画面を開き、左側の「パスワードリセットディスクの作成」リンクをクリックする。
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 「パスワードリセットディスクの作成」ウィザードが起動したら、[次へ]ボタンをクリックし、USBメモリーのドライブを確認して[次へ]ボタンをクリックする。ローカルアカウントのパスワードを入力し[次へ]ボタンをクリックする。これで「userkey.psw」ファイルが作成されるので、[次へ]ボタンをクリックし、最後に「完了」ボタンをクリックする(図2)。

図2●パスワードリセットディスクを作成する
図2●パスワードリセットディスクを作成する
「パスワードディスクの作成」ウィザードが起動したら[次へ]をクリックする。USBメモリーのドライブを確認する画面に切り替わるので、よければ[次へ]をクリックする。ローカルアカウントのパスワードを入力し、[次へ]をクリックする。パスワードディスクの作成が始まり、完了したら[次へ]をクリックし次の画面で「完了」とクリックすれば、「パスワードリセットディスク」が完成する。
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