Windows 10へ無償アップグレードできるのは、Windows 7/8.1ユーザーが対象になる。したがって、空のハードディスクにアップグレード版のWindows 10をインストールすることは「本来」できない。ただ、Windows 7のプロダクトキーがあれば、ISOイメージをダウンロードしてクリーンインストールすることが可能だ。

 もっとも、ISOイメージを使ったアップグレードは、上級者向けとしてマイクロソフトは推奨していない。あくまでも自己責任で行うようにしていただきたい。

クリーンインストールとは

 クリーンインストールとは、空のボリューム、もしくは新規に作成したパーティションに、Windowsのみをインストールすることだ。つまり、クリーンインストールしたWindowsを起動すると、そこにはOSと標準アプリケーション以外は、何もインストールされていないデスクトップが表示される (図1)。

図1●クリーンインストールしたWindows 10
図1●クリーンインストールしたWindows 10
ハードディスクの空のボリュームにWindows 10のみをインストールした状態のデスクトップ。ハードディスクには、Windows 10以外のソフトウエアは、何もインストールされていない。
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 通常、クリーンインストールを行うには、パーツと組み合わせて販売されるOEM版や、正規のパッケージ版を購入する必要があり、アップグレード版ではクリーンインストールは「基本」できない。

ただ、Windows 10の場合、Windows 7のプロダクトキーがあれば、ISOイメージからクリーンインストールができるようになっている。

 Windows 7のプロダクトキーとは、Windowsが正規品であることを証明するためのもので、Windows 7のインストールディスクや、パソコン本体に印刷したものが貼り付けられている。ちなみに、コントロールパネルで表示できるのは「プロダクトID」であり、プロダクトキーとは異なるので注意してほしい。