スマホの通信速度はどんどん上がっています。高速化を実現した技術は、スマホが搭載する部品に詰め込まれています。その秘密を探るため、iPhone 6を分解し、どのような部品が使われていて、どう働いているか追ってみました。
連載
スマホのなかみ──iPhone 6分解で学ぶ LTEの無線技術
目次
-
[第5回]受信の仕組み(2) LTEの高速伝送と信号劣化対策を両立:ベースバンドプロセッサー
ベースバンドプロセッサーの基本的な役割については第2回で説明しました。この第5回ではLTEを実現する信号処理に焦点を当てます。LTEでの上りと下りでそれぞれ使われているSC-FDMAとOFDMAは、LTEの高速通信を実現する最も重要な技術です。これらの伝送方式の仕組みを見ていきましょう。
-
[第4回]受信の仕組み(1) LTEの受信信号と送信信号を分離:アンテナスイッチ、デュプレクサー
スマホがデータを受信する流れを見ていきます。インターネット上のWebサーバーからコンテンツをスマホにダウンロードする場面をイメージしてみましょう。まず基地局からの電波をスマホのアンテナが受信します。続いてアンテナスイッチが、選択したバンドに対応するデュプレクサーに信号が流れるようにモジュールを切り…
-
[第3回]送信の仕組み(2) 1台でLTEのマルチバンドに対応:フィルター、パワーアンプ、アンテナ
フィルターは、必要な周波数成分だけを通過させ、不要な周波数成分を遮る部品です。モバイル通信では、モード(方式)やバンド、事業者ごとに利用する周波数帯域が決まっています。それ以外の範囲にある周波数成分は他の通信を妨害してしまうのです。そうした周波数成分を除去するのがフィルターの役割です。
-
送信の仕組み(1) LTEの高速化を実現:ベースバンドプロセッサー、RFトランシーバー
スマホからデータを送信する処理を追います。まずは全体の流れを把握しておきましょう。スマホのWebブラウザーを使って、モバイル回線経由でインターネット上のWeb サーバーにアクセスするまでの過程をたどってみます。
-
[第1回]プロローグ スマホのなかみはどうなっている?
最も身近な通信端末は、今やパソコンではなく、スマートフォン(スマホ)です。スマホを身近な存在にしているのは、そのモバイル通信の機能です。こうしたスマホの高速化は、その中に詰め込まれた最新技術が実現しています。この特集では、どのような部品がスマホを構成し、それらがどのように働いてモバイル通信を実現す…
日経クロステック Special
What's New
経営
- 「クラウド時代のあるべき運用」を熱く議論
- 大企業にもキントーンの導入が進む理由
- 製造業DX「データドリブン経営成功のシナリオとは」
- NTTドコモ支援の実践型教育プログラム
- ジェイテクトエレクトロニクスのDX事例
- DXを成功に導くITインフラとは?
- NTTデータに優秀なデジタル人財が集まる理由
- オリックス銀行×富士通時田社長 特別鼎談
- ERPプロジェクト≫IT人財の必須条件は
- 脱レガシー案件≫SIerに必要な人財像は
- イノベーションの起爆剤
- 3段階で考える、DXで企業力を高める方法
- 大規模プロジェクトでPMが注意すべき点は
- 大阪・名古屋エリアのDXが注目される理由
- 力点は「未来予測」へ:データ利活用の勘所
- 生成AI活用でSAP BTPの価値が進化
- ServiceNowでDXを加速≫方法は
- SAPプロジェクトの全体像をいかに描くか
- データドリブン基盤でCFP算出作業を短縮