ネットワークを拡張しようとしたが、スイッチのポートが足りなくて新たにスイッチを購入した──。このような経験はないだろうか。ネットワークはだんだん拡大していくもの。構築した当時のままの機材構成で、運用し続けるのは難しい。

 いずれ拡張するとわかっていても、構築段階でスイッチのポートをどれくらい空けておけばいいのか目安に困っているという管理者は多いだろう。拡張に備えてポートを余らせすぎてはもったいないし、逆にギリギリまで使いきってしまうと、少しの拡張で新たにスイッチの増設が必要になってなにかと面倒だ。

 大塚商会 技術本部テクニカルソリューションセンター統合ネットワークグループNWソリューション1課テクニカルスペシャリストの林春樹氏がその悩みにズバリ答えてくれた。

 長年の経験から、「ディストリビューションスイッチやコアスイッチなどの上位スイッチはポートの3割が余るように設計するのが適切。アクセススイッチは可能な限りポートを使い、ポートを余らせないように設計するとよい」とアドバイスする()。

図●アクセススイッチは可能な限りポートを使う
図●アクセススイッチは可能な限りポートを使う
コアスイッチやディストリビューションスイッチなどの上位スイッチは増設がしづらいため、拡張したときのことを考慮してあらかじめポート数の3割が余るように設計する。一方で増設しやすいアクセススイッチは、可能な限りポートを使うように設計する。 6
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