ネットワークの定番トラブルの1つが、LANでフレームが永遠に回り続ける「ブロードキャストストーム」である。ユーザーが勝手にLANケーブルを接続した結果、ループ接続ができるのがありがちな原因で、発生するとLAN内でブロードキャストフレームが消えずに何度もぐるぐる回りトラフィックを増やす。

 ブロードキャストストームは発生すると、ネットワークの帯域を使い尽くし通信不能になるため、LAN全体がダウンするトラブルにつながる。ブロードキャストの嵐(ブロードキャストストーム)と呼ばれる。

 ブロードキャストストームの被害を最小限にする基本手法が「ユーザーに近いネットワークではブロードキャストストドメインを細かく分ける」(ネットワンシステムズ東日本事業本部第4営業部技術第3チーム マネージャーの大島 国光氏)設計である()。

図●ブロードキャストドメインを分けて影響範囲を限定する
図●ブロードキャストドメインを分けて影響範囲を限定する
ブロードキャストドメインを細かく分ければ、ブロードキャストストームの影響範囲を限定できる。
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