経験豊富なネットワーク技術者は、ネットワークの設計や運用時にトラブルを起こさないための様々なノウハウを持っている。トラブルを未然に防ぐ作業手順や設計方法、予防策、トラブルを先回りするような対策などだ。
この記事では、そんなベテラン技術者のみなさんから現場で使えるとっておきのノウハウを聞き出し、1分程度で読める長さに短くまとめた。プロのノウハウを身に付けるヒントになるはずだ。
経験豊富なネットワーク技術者は、ネットワークの設計や運用時にトラブルを起こさないための様々なノウハウを持っている。トラブルを未然に防ぐ作業手順や設計方法、予防策、トラブルを先回りするような対策などだ。
この記事では、そんなベテラン技術者のみなさんから現場で使えるとっておきのノウハウを聞き出し、1分程度で読める長さに短くまとめた。プロのノウハウを身に付けるヒントになるはずだ。
LANの設計や運用のトラブル発生を防ぐ早道は、トラブルを起こさない体制作りだ。
光ケーブルには、受信用の伝送路(RX)と送信用の伝送路(TX)がある。誤ってTX同士、RX同士を結線してしまうと通信できない。
ケーブルの中に電気が通るLAN通信。正しい経路を通っているかは実は目視確認できる。
ネットワーク機器に設定を追加する際、作業前後で設定情報「config」を比較する。設定が正しく反映されているかを確認する当然の手順だ。
ネットワーク技術者にとってなじみ深いターミナルソフト「Tera Term*1」。実は半透明にして使うと、より便利に使えるようになる。
ネットワークの障害試験を実施した後に起こりがちなトラブルの1つに、時刻の不一致がある。
LANケーブルを撤去する際、むやみに引っ張るのはよくない。プラグの爪が他のケーブルなどに引っかかり、折ってしまうからだ。
スイッチ間のLANケーブルを抜く際は、下位スイッチ側を先に抜くのが鉄則だ(図)。万が一誤ったLANケーブルを抜いてしまった場合でも、下位スイッチ側のLANケーブルであれば、ネットワーク全体に与える影響が小さい。
サーバーラックの中でLANケーブルや電源ケーブルなどを束ねるためによく使うのが、「面ファスナー」と「結束バンド」。これは明確に使い分けるべきだ。
スイッチなどのネットワーク機器を新たに購入・増設する場合、原則としてファームウエアやOSは最新版ではなく安定版を選ぶようにしたい。
スイッチ同士をつなげるときは、それぞれの速度や通信モード(全2重/半2重)を揃える必要がある。この決め方には、(1)速度や通信モードを手動で設定する「固定」、(2)速度と通信モードを機器が自動で選択する「オートネゴシエーション」──の2つがある。
ネットワークを拡張しようとしたが、スイッチのポートが足りなくて新たにスイッチを購入した──。このような経験はないだろうか。ネットワークは肥大化していくもの。構築した当時のままのネットワークで、運用し続けるのは難しい。
ネットワーク管理者が運用しやすい環境を整えると、トラブルが起こりにくいネットワークになる。LANケーブルを用途や規格ごとに色分けするのはその1つの手として有効だ。
サーバールームなどで、LANケーブルが途中で絡まってしまい、どれとどれがつながっているか一目で見極めが付かない状況になっていることはよくある。間違ったケーブルを抜線すると、トラブルにつながる危険性もあるから慎重にしたい。
ブロードキャストストームによるLANのダウンを避けるには、スイッチが持つループ対処機能の利用も有効だ。ブロードキャストストームの発生自体を防げる。特に、ユーザーの手の届く場所に設置しているスイッチでは利用を考慮すべきだ。
ネットワークの定番トラブルの1つが、LANでフレームが永遠に回り続ける「ブロードキャストストーム」である。ブロードキャストストームが発生すると、LAN全体がダウンするトラブルにつながる。ユーザーが勝手にLANケーブルを接続した結果、ループ接続ができるのがありがちな原因だ。
LANの定番トラブルであるブロードキャストストームが起こる原因の大半は、ケーブルの誤接続だ。こういったトラブルを防ぐ単純かつ効果的な方法がある。
ネットワーク機器の多くには電源スイッチが付いてない。電源ケーブルを抜いて電源を落とすため、トラブルにつながりがちだ。