ユーザーに対して、「現在地」すなわち「今見ている画面がシステム全体のどこにあるのか」という概念的な場所を示すもの、それから次の目的地、そこへの移動方法を示すもの、それがナビゲーションです(図1)。

図1●ナビゲーションとは
図1●ナビゲーションとは
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 ナビゲーションに必要な要素は「現在地の標識」と「行き先の標識」です。現在地の標識は、画面のタイトルやメニュー項目、タブなどで、今選ばれている所がハイライトしている(強調される)というように表現されます。行き先の標識は、移動用のメニューやリンク、そのラベル、全体のマップなどが該当します。

 ナビゲーションを検討する際には、選択肢の数と階層の深さのバランスをうまく取る必要があります。一覧から選択して、また選択して…という感じで階層を掘り下げていく、いわゆるドリルダウンのナビゲーションをすることが多いと思います。そのときに一度に見せる選択肢がたくさんあって階層が浅いのがいいのか、一度に見せる選択肢が少なくて階層が深い方がいいのか、という判断が必要です。一概に言えませんが、PCなど広いスクリーン向けには一度に見せる選択肢を多くして階層を浅くし、モバイルなど狭いスクリーン向けには選択肢を減らしてその分階層を深くします。

 ナビゲーションのモデルとしては、以下の4種類があります。

  • ハブ型
  • 全接続型
  • ステップ型
  • ピラミッド型

 以下、説明していきます。