社内ネットワークをVLANなどで複数に分けている場合には、同じSSIDの無線LANに接続しているのに、突然通信できなくなることがあるので注意したい。
切り替えに失敗する
ビルのフロアや部署ごとにVLANでネットワークを分けている場合などがそうだ。無線LANを1つのSSIDにして運用していると、ユーザーがフロアを移動した際に、無線LANのハンドオーバー▼が発生する。別のAPに自動的に接続し直したはずが、その先にある社内サーバーやインターネットにアクセスできない(図4-3)。
この場合、必ずしも無線LANに問題があるわけではない。むしろ、「別のVLANに接続するためのIPアドレスの変更が、うまくいっていないケースが多い」(ユニアデックスの秋谷氏)。DHCPサーバーとのやり取りや端末の仕様に起因する通信トラブルだ。
無線LANのハンドオーバー時に、こうした処理が必要にならないよう、ネットワーク設計を見直す必要があるだろう。
無線LANクライアントや携帯電話などを移動しながら利用する際に、通信をしたまま、複数の基地局や中継装置を切り替えること。