「ITインフラテクノロジーAWARD 2016」の6人の審査員に、個人として注目する技術を一つずつ挙げてもらい、「審査員特別賞」に選定した。選定の基準は、「2016年にブレークするかどうかは不透明なものの、企業のITインフラにとってインパクトが強い技術」。いずれも、先端技術を追いかけるITエンジニアをワクワクさせるもので、しかも審査員各氏の個性も垣間見える。

石田 裕三 氏
野村総合研究所
上級アプリケーションエンジニア

オンデマンド/バッチレスコンピューティング

性能を確保するための事前のデータ加工処理をせずに、生データから必要なタイミングで必要なビューを生成するアーキテクチャー。アプリケーション層での並列処理などで性能と可用性を担保する。「加工処理に起因する非効率を一掃し、アジリティー(俊敏性)が手に入る」(石田氏)。

新野 淳一 氏
Publickey 編集長/
Blogger in Chief

SORACOM

ソラコムのIoTデバイス向け通信サービス群。格安SIM「SORACOM Air」と、IoTデバイスの処理をパブリッククラウドにオフロードする「SORACOM Beam」で構成。「汎用サーバーを使って通信事業者のようなサービスを始めた先進性を評価した」(新野氏)。