Excelで扱えるデータは、大別すると「文字」「数値」「日付」の3種類ある(図1)。セルには、こうしたデータだけを入力するのが基本だ。つまり、数値なら数値のみで、「単位」は入力してはいけない。

●Excelで扱うデータは大きく分けて3種類
●Excelで扱うデータは大きく分けて3種類
図1 Excelで扱うデータは、大別すると「文字」「数値」「日付」の3種類に分けられる。セルには、こうした“データ”だけを入力する
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 図2を見てほしい。B2~B4セルの数値を、B5セルのSUM関数式で合計している。上の表では正しく合計できているが、下の表では結果が「0」となってしまった。原因は、B2~B4セルの数値が「100円」のように単位付きで入力されていること。人間が見れば「100円」は「100という数値+円という単位」と理解できるが、Excelは一部でも文字が含まれていればそのデータを「文字」と見なす。その結果、SUM関数の計算対象から除外してしまうのだ。

●「数値」は計算できるが、「文字」は計算できない
●「数値」は計算できるが、「文字」は計算できない
図2 セルにSUM関数の数式を入力して合計した例。上の表はセルに数値が入っているので正しく合計できている。これに対し、下の表は「100円」のように単位を付けて入力しているため文字となり、合計結果は「0」となる
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