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谷島の情識

盗聴で逮捕され有罪になった“独裁者”から学んだ二つの事

谷島宣之=日経BP総研 イノベーションICT研究所 2017/05/18 イノベーションICT研究所

 「TFK株式会社」がこの3月、消滅した。2017年2月末で解散、清算手続きに入り、2017年3月17日、東京地裁から更生手続終結の決定を受けたからだ。同社が会社更生法の適用を申請したのは2010年9月、当時の社名は武富士、消費者金融会社の最大手だった。

 更生法適用申請の4年前、2006年8月に武富士の創業者、武井保雄氏は亡くなった。本稿の題名『盗聴で逮捕され有罪になった“独裁者”から学んだ二つの事』にある独裁者とは武井氏を指す。同氏は2003年12月2日、盗聴指示の疑いで逮捕され、翌年有罪判決を受けた。

 武井氏と面識は無かったが、筆者を名指ししたご意見を頂戴したことがあり、2003年に同氏の逮捕を受けて二つの文章を書いた。武富士(TFK)消滅を受け、二つの文章を読み直したので、両方を再掲しつつ、執筆から14年後に感じたことを付記してみたい。

「オーナーの意見を言付かってきました」

 二文のうちの一つは『逮捕された武富士の武井会長からもらったメッセージ』という題で日経ビジネスEXPRESSというサイトの『経営の情識』欄に掲載した。公開日は2003年12月9日、武井氏が逮捕されてから1週間後だった。

 「谷島さんの書かれた記事に関して、オーナーの意見を言付かってきましたのでお伝えします」。今から7年前の1996年11月、新宿にある武富士本社に筆者は呼び出された。その場に現れた同社の取締役情報システム部長は開口一番、筆者にこう言った。オーナーとは、さきごろ盗聴指示の疑いで逮捕された武井保雄会長のことである。

 「今から」の今は2003年12月を指す。武富士本社に呼び出された「1996年11月」となると20年以上も前だが、本社に入った時のことはよく覚えている。さほど大きなビルではなかったが、受付のある一階は天井が高く、都市銀行本館一階のようで立派な美術品が置かれていた。

 武富士本社に行く羽目になったのは、筆者が書いた武富士に関する記事に対して抗議が来たからである。1996年当時、武富士は基幹情報システムの全面再構築プロジェクトを進めており、システム開発をある大手のシステム・インテグレータに一括発注していた。

 筆者は複数のニュースソースから、開発プロジェクトが難航していることと、そのインテグレータに加えて別なインテグレータがプロジェクト立て直しのために参画することを聞き出し、記事として報じた。記事が出た後、開発を請け負っていたインテグレータから抗議が来た。

 「記事」は日経コンピュータ誌のニュース欄に掲載した。それを読んだインテグレータの広報から電話がかかってきた。20年以上前の記憶をたどると、次のやり取りをしたはずだ。

「どんなプロジェクトにも苦労はあります」

 武富士の開発を請け負っていたインテグレータの広報は「他社が途中から参加するのは事実だが、記事全体のトーンは実態と異なる」と言った。「プロジェクトが難航している」と書いたがそれは違うのかと聞き返すと広報は「ご存じの通り、どんなプロジェクトにも苦労はあります」と答えた。

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