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研究員が展望する2016年

問われ続ける「オープン」の意義

谷島 宣之=日経BPイノベーションICT研究所 2016/01/13 イノベーションICT研究所

 2016年を展望する一文を書こうとして最初に思いついた言葉は「動かない社会情報システム」であった。社会情報システムとは多くの企業や利用者が使う基盤となるもので、その開発や運用における失敗事例が2016年、表に出てくると予想している。

 だが新年早々の話題としては相応しくない。次に浮かんだ言葉である「オープン」について書く。2015年末、二人の方から「改めてオープンについて考える時期が来ている」と指摘され、気になっていた。

 一人は非営利の標準化組織であるThe Open Groupで日本代表を務める藤枝純教氏である。12月20日に「日本でなぜオープン標準化が進まないのか、2016年のテーマとして追求してはどうか」という主旨のメールを送ってこられた。

 もう一人は日本仮想化技術とびぎねっとの2社を経営する宮原徹氏である。12月26日に開かれた『オープンソースフォーラム2015~オープンソースソフトウエアの過去・現在・未来』という会合でお目にかかった。宮原氏はこの会合の発起人であった。会合を終えた直後、宮原氏は「オープンというのは大きく広いテーマでソフトウエアに限ったことではありませんね」と話していた。

 相次いでお二人から意見をいただき、オープンとは何であったかと年末年始に再考してみたが、このところの取材不足のせいで世間がオープンという言葉をどう使い、どう見ているのかが判然としない。

 そこで安易ではあるがインターネットの検索エンジンにオープンに関連する言葉を入れて検索結果件数を見比べた。以下では結果を「オープンシステム176万」などと表記する。「オープンシステム」と入力すると176万件が検索結果件数として表示されたという意味である。

 英語ではなく片仮名で検索したこともあり検索結果件数にさほどの意味はないのかもしれないが、話を続ける材料に過ぎないのであまり気にせず読んでいただければと思う。検索をしたのは1月7日であり、この日に以下の原稿を書いた。

オープンシステム176万

 176万件とは少ない気がする。オープンシステムの話題が盛り上がったのはインターネットが広く使われるようになる前で情報がそれほど残っていないのだろうか。定量的に示せないがインターネット上で入手できる情報には著しい偏りがあると日頃から感じている。

 オープンシステムという言葉が登場した当時、それはUNIXとほぼ同義であった。筆者は1985年から日経コンピュータ誌の記者になったが、その年に特集取材班の末席に入れてもらい、UNIXワークステーションの記事を書いたことを覚えている。

 UNIXワークステーションはもはや死語かもしれないが、ワークステーションをネットワークでつないだオープンなシステムが今後主流になると言われていた。その中核となるUNIXには大きく2種類があり、主役の座を競っていた。UNIXの標準化の動向が注目されたのは1980年代後半であったが、その後1996年になって二派に分かれていた標準化団体が合併し、The Open Groupが誕生した。

 1980年代後半以降の盛り上がりを受け、日経オープンシステムという雑誌が1992年に創刊された。この原稿を書きながら調べたところ、Webブラウザー「Mosaic」は1993年に登場している。となると「オープンシステムの話題が盛り上がったのはインターネットが広く使われるようになる前」とは言い切れない。

 検索結果件数が少ないのは、インターネットやブラウザーという言葉が今日まで使われているのに対し、オープンシステムはそうならなかったからだろうか。

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