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研究員が展望する2016年

他人事で済まない「機械学習」、エンタープライズ分野で応用進む

日経BPイノベーションICT研究所上席研究員 田中淳が展望する2016年

田中 淳=日経BPイノベーションICT研究所 2016/01/06 日経BP総研 イノベーションICT研究所

 2015年に多くの話題を集めた人工知能(AI)。2016年も引き続き、ITの中心トピックの一つとなりそうだ。エンタープライズ分野での注目は「機械学習」。ビッグデータやクラウド、IoT(Internet of Things)の普及・活用と軌を一にして、機械学習の応用が活発化するとみられる。

 企業のIT部門や、システムインテグレータなどのIT企業に務めるマネジャーやエンジニアの中には、「人工知能は自分の仕事にはあまり関わりが無い」と捉える人が多いかもしれない。確かに人工知能については「シンギュラリティ(技術的特異点)が近づく」「人間の仕事を奪う」といった近未来的な側面が強調されるケースが多い。

 ただ、人工知能の一分野である機械学習はもはや手の届くところにあり、ビッグデータ活用に欠かせない位置づけになりつつある。今のうちに動向をチェックし、自社でどう活用できるかを検討するのが賢明だろう。

モデルを作り上げ、次のアクションに生かす

 機械学習とは、データを基に行動や意思決定などに関わるパターンをコンピュータが学習して、「モデル」を作り上げたりブラッシュアップしたりすることを指す。データから何らかの法則性・規則性を見い出してモデルを作成するのは、データアナリティクスなどと共通している。機械学習は、作り上げたモデルを予測や制御といった次のアクションに生かすという側面を重視しているとみなせる。

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