巨大ベンダーの再編やスタートアップ企業の躍進など2015年も業界は大きく動きました。IT業界にとって2016年はどんな年になるのか。日経BPイノベーションICT研究所の研究員が動向を解説します。
研究員が展望する2016年
目次
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「我流」が招く生産性低下、求められるITエンジニアの再教育
IT人材育成の視点で2016年を展望すると、企画・開発・運用スキルの「再定義」と「再教育」がキーワードになりそうだ。あえて「再」を付けたのは、「できないことをできるようにする」従来型の底上げ教育・研修ではなく、従業員が既に備えているスキルセットについて改めて教育することを意味するからだ。例えば、経…
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IoTの先にある、高速フィードバック社会
日経BPイノベーションICT研究所主任研究員 菊池 隆裕が展望する2016年
毎年年初に米国ラスベガス行われる、コンシューマ技術の展示会「CES」に今年も参加した。そこで感じたのは、「世界は、ますます速いスピードで動いている」ということだった。そして、IoT(Internet of Things)と呼ばれる、身の回りのモノのネットワーク化によって、その動きはますます加速する…
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問われ続ける「オープン」の意義
何かに「オープン」という言葉を冠する条件はその何かが開放型であり、非依存(ベンダー中立)になっていることである。開放型のビジネスを開放型のシステムで支え、ベンダー中立を維持する。こうした理想を追求する意義は2016年になっても変わらない。
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中小企業が「攻めのIT経営」へ本格的に挑む年に
日経BPイノベーションICT研究所上席研究員 干場一彦が展望する2016年
2016年、経営革新においてITが主要な役割を果たす傾向は中小企業へ広がり、新市場開拓や競争力向上といった攻めの経営により本格的に挑むことができるようになる。デジタルビジネス(デジタルイノベーションやデジタライゼーション)、およびIoT(Internet of Things)を実現するクラウド、モ…
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クラウドは2サイクル目に突入、特異点は近い
クラウドコンピューティングという言葉が登場したのは10年前の2006年。米アマゾン・ドット・コムが現在のパブリッククラウドの先駆けとも言えるAWS(Amazon Web Services) S3(ストレージ)やAWS EC2(仮想サーバー)のサービス提供を開始したのも2006年だ。10年を1サイク…
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教育現場のICT活用が直面する新たな課題
今から1年前の本欄で、「1人1台端末が導く新たな学び」をテーマにして、教育現場で進むICT活用について展望しました。2016年の教育現場は、1人1台端末によるICT活用教育が着実に進む一方で、さまざまな課題が顕在化する1年になりそうです。
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他人事で済まない「機械学習」、エンタープライズ分野で応用進む
日経BPイノベーションICT研究所上席研究員 田中淳が展望する2016年
2015年に多くの話題を集めた人工知能(AI)。2016年も引き続き、ITの中心トピックの一つとなりそうだ。エンタープライズ分野での注目は「機械学習」。ビッグデータやクラウド、IoT(Internet of Things)の普及・活用と軌を一にして、機械学習の応用が活発化するとみられる。
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マイナンバーは手間とリスクの先に光明が見える年に
2016年1月1日付でマイナンバー制度が始動した。今後は、たとえば引っ越しに伴う住民票の手続きの際には、自治体の窓口でマイナンバーの提供が求められる。2016年は、2017年7月のマイナンバー制度本格稼働に向け、企業や国民も実際に制度に対応しながら定着と成果の発揮に本気の協力を求められる年になる。
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デジタルビジネスが新たな経済活動を加速する
日経BPイノベーションICT研究所所長 桔梗原富夫が展望する2016年
2016年はデジタルビジネスの創出に向けた取り組みが活発になるだろう。そしてそれは単に企業のビジネスを変えるだけでなく、経済活動をも変える大きな動きになっていくのではないか。
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