2015年におけるITpro経営分野のランキング1位は「スピード感で日本は惨敗、グローバルではやっていけない」。テラスカイで海外事業を担当するジェイソン・ダニエルソン氏による辛口日本論だ。

 日本企業の意思決定のスピードが遅く、クラウドのメリットを享受できていない──。日本でもエンタープライズ分野でクラウドの普及が急ピッチで進むなか、ダニエルソン氏の言葉は重く響く。

 この記事をはじめとして、ランキング上位は辛口コラムが目立つ。3位は「SIerの余命は5年、オオカミは本当にやって来る」。日本経済やIT業界の方向性を基に、SIerや「SIガラパゴス」の余命は5年であると断言している。続編の「『SIerの余命は5年』への反論に反論する」と併せてお読みいただきたい。

 時事性で言えば、2015年に話題を集めたのはマイナンバーだ。6位に「マイナンバー、ありがちな8つの誤解と対処法 一般編」、8位に「社員・職員のマイナンバーはどうやって集める?」、13位に「国家管理?マイナンバーの本当の目的とは?」がランクインした。

 2016年には企業で本格的にマイナンバーの管理・運用が始まる。改正個人情報保護法とともに注目を集めそうだ。

2015年経営関連記事ランキング
(2015年1月1日~12月10日)
1位【記者の眼】スピード感で日本は惨敗、グローバルではやっていけない
2位【記者の眼】社長から「君たちは要らない」と宣告されたIT部門の4年後
3位【記者の眼】iPhoneを買ったら偽物だった
4位【記者の眼】SIerの余命は5年、オオカミは本当にやって来る
5位【木村岳史の極言暴論!】人手不足と騒ぐITベンダー、もういい加減にしなさい!
6位【マイナンバー制度、8つの誤解と4つの仕組み】マイナンバー、ありがちな8つの誤解と対処法 一般編
7位【木村岳史の極言暴論!】「学生がグーグル、アップルに流出」を嘆く日本、「なぜ退屈な企業に」と驚く米国
8位【記者の眼】社員・職員のマイナンバーはどうやって集める?
9位【焦点を読む】日立と富士通、NECに大きな差 iPhone時代の「総合力」とは
10位【木村岳史の極言暴論!】中国にも抜かれるIT後進国ニッポン、人月商売が引きずり込む奈落
11位【木村岳史の極言暴論!】金融機関が騒ぐFinTechで、日本のIT業界は木っ端微塵になる
12位【News & Trend】差が付いた大手ベンダーの上期決算、赤字の富士通はPCや携帯事業で構造改革
13位【作った人が明かすマイナンバー プライバシー保護の勘所】国家管理?マイナンバーの本当の目的とは?
14位【木村岳史の極言暴論!】皆が大嫌いなコンサルタント、それ以上に無責任な面々のたわ言
15位【記者の眼】噂の12インチMacBook Airに寄せる期待と不安
16位【News & Trend】JAL、働きやすいオフィスづくりにIoT活用 社員のストレス可視化
17位【特別対談 ダメな“システム屋”への極言暴論!】「終身雇用」はIT業界の諸悪の根源だ
18位【事件簿は語る ITトラブルの法律相談所】日本IBMはなぜスルガ銀行に負けたのか
19位【木村岳史の極言暴論!】核を失った日本のIT産業は「馬糞の川流れ」、雲散霧消の予感
20位【記者の眼】マイナンバー制度のワーストシナリオに備えよ