2015年は、ネットサービスやオンラインゲームにとどまらず、エンタープライズ分野の情報システムでも(パブリック)クラウドサービスの導入が進んだ。オンプレミス環境よりクラウドを優先して利用する「クラウドファースト」の方針を打ち出す企業も登場している。
それを象徴するのが、ランキング2位と9位に入った「旭硝子が明かす、AWS基幹系導入の壁」の連載である。これは、旭硝子の情報システム部門がアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を導入した経緯や苦労話を赤裸々に明かした記事。多くのシステム担当者が、同じような状況に置かれているのではないだろうか。
クラウドサービスの選択に役立つ記事もアクセスを集めた。ランキング4位の「【ニュース】「第10回クラウドランキング」、39ベストサービス/15ベストブランドを選出」、ランキング7位の「【第10回 クラウドランキング】ベストサービス・クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)部門」、ランキング18位の「“現場”が選ぶ「クラウドNo.1」はこれだ」がそうだ。
一方、ランキング1位は、「クラウド注力のMS、OneDriveの「無制限」廃止と容量縮小のなぜ」。米マイクロソフトがオンラインストレージ「OneDrive」の個人向けサービスで、Office 365ユーザーなどに提供してきた無制限容量サービスを制限付きに変更したり、無償提供の容量を15Tバイトから5Tバイトに縮小したりしたとの記事だ。同じオンラインストレージサービスの記事では、「容量無制限の「Amazon Cloud Drive」はバックアップの悩みを解消するか」がランキング5位に入った。
個人向けクラウドサービスは、日常生活や仕事に欠かせないものになっており、広く使われているサービスの記事が関心を集めた形だ。