FinTech革命の波が世界中に押し寄せている。本家米国では無数のFinTechスタートアップ企業が登場し、銀行が手掛けてきた金融サービスを代替したり凌駕したりするサービスを次々と送り出す。銀行や証券会社といった既存金融機関のなかには、スタートアップ企業に歩み寄るところもでてきた。こうした動きの一方で、摩擦も生じている。

 日本はどうか。国内のFinTechが本格的に動き始めたのは2015年に入ってから。FinTechスタートアップ企業が個人や中小企業分野を主戦場に多くのユーザーを獲得し、法人分野への進出も始まった。脚光を浴びるブロックチェーン技術を使ったスタートアップ企業も勢いを増す。

 既存金融機関も外部のアイデア・技術を取り込もうと大きく舵を切る。メガバンク3行はそろってオープンイノベーションを推し進め、FinTechスタートアップ企業に出資する地方銀行も出てきた。

 熱を帯びるFinTech革命。その旗手たちに思いを聞いた。