年末になるとポータルサイトやSNSで、「今年のキーワード」と題して最も検索された言葉や最もつぶやかれた言葉などが発表される。
ユーザー数600万人のTwitter Koreaが発表した2015年のキーワードは、「中東呼吸器症候群(MERS)」だった。2015年6月韓国で感染が広がり、病院内感染で38人の死者を出した。幼稚園と小学校は休校し、感染が広がるのを防止するため、大勢の人が集まるイベントは6月から8月まで一切禁止になった。Twitterを使って政府機関が感染状況を随時報告し、個人のTwitterにも予防策などが数多くつぶやかれた。
Twitterで話題になったことの一つに、韓国疾病管理本部がSNSなどで配布したポスターがある。中東呼吸器症候群に感染しないためには、ラクダと接触しない、ラクダの生肉を食べない、滅菌処理していないラクダの乳を飲まない、といったことが書いてあった。韓国でラクダの生肉なんて手に入るはずがなく、「非現実的な対処法」として笑いの種になったものだ。
Twitter Koreaは、「韓国社会で何が今話題になっているのか、Twitterをみればリアルタイムで確認できる。来年は韓国の総選挙、リオのオリンピックがキーワードになるだろう」と分析した。