今回紹介するSIMフリースマートフォンは、モトローラ・モビリティが2017年10月6日に発売した「Moto G5S Plus」だ。「S」には、いろいろな意味が含まれるそうだが、「Secoud(2番目)」と捉えるのが妥当だろう。この端末は、同年3月に発売された「Moto G5 Plus」の後継機にあたる。大きな差分はディスプレイサイズとカメラの仕様強化で、CPUやRAMといった基本性能に関わるスペックに変更はない。

 Moto G5S Plusの量販店における税別の実勢価格は3万8000円前後。継続して販売されているMoto G5 Plusは発売当時よりも値下がりして同2万9000円前後になっている。約1万円高くても新モデルを選ぶ価値はあるのかを検証するべく、Moto G5S Plusを使い込んでみた。

5.5インチのフルHDディスプレイを搭載。サイズは幅153.5×奥行き76.2×高さ8.04mm(最薄部)で、重さは約170g
5.5インチのフルHDディスプレイを搭載。サイズは幅153.5×奥行き76.2×高さ8.04mm(最薄部)で、重さは約170g
(撮影:村元 正剛、以下同じ)
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背面には1300万画素のデュアルカメラを搭載。本体色は写真の「ブラッシュゴールド」のほかに、「ルナグレー」と「ニンバスブルー」がある
背面には1300万画素のデュアルカメラを搭載。本体色は写真の「ブラッシュゴールド」のほかに、「ルナグレー」と「ニンバスブルー」がある
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ハードウエアの基本性能は、前モデルから変わらず

 Moto G5S PlusはAndroid 7.1を搭載し、CPUはSnapdragon 625(2.0GHz オクタコア)、RAMは4GBという構成だ。前モデルの初期搭載OSはAndroid 7.0で、基本性能は同じと考えてよい。実際に使ってみても、動作速度に不安はなく、キビキビと操作できる。タッチパネルの反応もスピーディーかつ滑らかだ。

右側面に音量調節キーと電源ボタン
右側面に音量調節キーと電源ボタン
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左側面のSIM・microSDスロットには、nanoSIMを2枚、またはnanoSIM+microSDをセットできる
左側面のSIM・microSDスロットには、nanoSIMを2枚、またはnanoSIM+microSDをセットできる
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底面のUSBコネクタはmicro-Bタイプ。イヤホンジャックは上部に搭載
底面のUSBコネクタはmicro-Bタイプ。イヤホンジャックは上部に搭載
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 筆者が使ったのはブラッシュゴールドという色のモデル。前面・背面ともに同じカラーでデザインされていて、前面はガラスパネル、背面はサラリとした手触りのメタル仕上げ。さらに、エッジ部はメタルを研磨して輝きを持たせるなど、お手頃価格のわりには質感が高い。

背面パネルは緩やかに丸みを帯びている
背面パネルは緩やかに丸みを帯びている
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 ディスプレイは、5.5インチのフルHD(1920×1080ドット)で、5.2インチだった前モデルよりひと回り大きくなった。とはいえ、横幅は2.2mm太くなっただけなので、持ちやすさはさほど変わらない。片手での操作には限界はあるが、画面の発色も良く、写真や動画を見ることが多い人には満足度が高いのではないかと思う。

5.5インチ画面は、片手での操作には無理がある
5.5インチ画面は、片手での操作には無理がある
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画面をスワイプするだけで、片手で操作しやすい画面縮小モードに切り替えられる
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iPhone 8(写真左)よりもひと回り大きい
iPhone 8(写真左)よりもひと回り大きい
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