今回レビューするSIMフリースマートフォンは、ASUSが2017年6月に発売した「ZenFone AR(ZS571KL)」だ。ZenFone ARは、その名の通り、AR機能をセールスポイントとするモデル。米グーグルが開発したARのプラットフォーム「Tango」やVRサービス「Daydream」(日本未発売)に対応するハイエンド機だ。
CPUにはSnapdragon 821(2.35GHz×4コア)を採用し、高性能のGPUを搭載。メモリー(RAM)は6GBと8GBのモデルが用意されている。大手キャリアが取り扱うスマホを含め、現在購入できるスマホの中で最もパワフルなスマホと呼ぶこともできそうだ。ここではRAMが8GBのモデルをASUS JAPANから借りて使い込んでみた。
使う人や場所を選ばない落ち着いたデザイン
ZenFone ARは、5.7インチのSuper AMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載している。先述のように、高速CPU、大容量RAMを搭載し、バッテリーの容量も3300mAhと比較的余裕がある。端末の横幅は約77.7mmとそこそこ広めだが、厚さは約4.6〜8.95mmと薄いので、手にすると、さほど大きいという印象はない。
背面パネルにはシボ加工を施し、滑りにくく、指紋も付着にしくい。本体色はブラックのみだが、黒というよりも落ち着きのあるダークグレーという印象だ。
機能・スペック的には尖った印象のあるスマホだが、日常的に使うスマホとしても違和感はなく、ビジネスの場にもフィットしそうだ。裏を返せば、高級感を前面に出さない、いささか地味なデザインといえなくもない。