本連載では前回から、税別2万円以下のSIMスマートフォン4機種のレビューをお届けしている。後編の今回は、税別1万9800円の2製品を紹介する。ASUS JAPANの「ZenFone 3 Max」と、NTTレゾナントの「g07」だ。

 どちらも1300万画素のカメラや指紋センサーを搭載するなど、ミドルクラスと呼んでも差し支えない仕様だ。とりわけオクタコアCPUや5.5インチのフルHDディスプレイを搭載する「g07」は、実勢価格が3万円台でもおかしくないスペックだ。イチキュッパ(1万9800円)は、戦略的な価格設定と捉えていいだろう。

右からg07、ZenFone 3 Max、Priori 4、Tommy。今回はg07とZenFone 3 Maxをレビューする
右からg07、ZenFone 3 Max、Priori 4、Tommy。今回はg07とZenFone 3 Maxをレビューする
(撮影:村元 正剛、以下同じ)
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今回レビューした4製品の主要スペック
今回レビューした4製品の主要スペック
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質感の高いボディで、操作感も良好なZenFone 3 Max

 「ZenFone 3 Max」は、機種名だけを見るとASUSのスマートフォン「ZenFone 3」シリーズの上位機種という印象を受けるかもしれない。しかし、実際には「ZenFone 3」や「ZenFone 3 Deluxe」よりもスペックが低いモデルで、2016年3月に発売された「ZenFone Max」の後継機にあたる。

 最大の利点は、4100mAhの大容量バッテリーだ。ASUSは、最大約30日間の連続待受、最大約18時間のWeb利用などを謳っているが、実際に電池持ちは非常に良い印象を受けた。ゲームや動画の利用が多く、モバイルバッテリーが手放せないという人でも、充電の回数が減るのではないだろうか。

 筐体にはメタルを使用し、質感も良い。個人的に、5.2型のモデルは画面の見やすさと持ちやすさを兼ね備えた、ちょうどよいサイズだと思っている。このZenFone 3 Maxは、エッジ部に丸みを持たせることで、さらに持ちやすさが向上しているように感じる。