格安SIMで使えるSIMロックフリーのスマートフォンは、1万円台で購入できるエントリーモデルから、5万円を超えるハイエンドモデルまで多種多様だ。

 仕事用のスマートフォンやフィーチャーフォン(ガラケー)を持っていて、2台目としての購入を考えている人や「まずは試しに使ってみたい」という人の中には、端末代はできるだけ安く抑えたいという人が多いのではないだろうか。

 そこで前編と後編の2回に分けて、税別価格が2万円以下の4モデルをレビューする。ここで取り上げるのは、FREETEL(プラスワン・マーケティング)の「Priori 4」、Wiko(ウイコウ・ジャパン)の「Tommy」、ASUS JAPANの「ZenFone 3 Max」、そしてNTTレゾナント(製造はコヴィア)の「g07」だ。

左からTommy、Priori 4、ZenFone 3 Max、g07
左からTommy、Priori 4、ZenFone 3 Max、g07
(撮影:村元 正剛、以下同じ)
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 以下の表に、4機種の基本スペックをまとめた。

今回レビューした4製品の主要スペック
今回レビューした4製品の主要スペック
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 価格以上の機能を備え、使いやすさも兼ね備えた機種を探すべく、使い比べてみた。今回は前編として、税別価格が1万4800円の「Priori 4」と「Tommy」を紹介する。

奇をてらわないデザインで、持ちやすいサイズ感のPriori 4

 「Priori」は、FREETELによるエントリーモデルのシリーズである。シンプルなデザインと低価格が評価され、高い人気を得てきた。2017年1月に発売された最新機種の「Priori 4」は、前機種の「Priori 3S LTE」で好評だった4000mAhの大容量バッテリーはそのままに、パフォーマンスを向上させた正常進化モデルである。