液晶を取り外してタブレットとして使える着脱タイプは、より軽く持ち運べる。タブレット部分は軽く、電子ブックを読むのにも向いている。これから人気を集めそうな形状だ。

手書きにこだわり、紙の置き換えを狙う

dynaPad N72/TG(東芝


■実勢価格 約13万円 ■発売時期 12月中旬■CPU:Atom x5-Z8300(1.44GHz) ■容量:メモリー4GB/eMMC128GB ■光学ドライブ:なし ■無線LAN:11a/b/g/n/ac ■本体色:サテンゴールド
■実勢価格 約13万円 ■発売時期 12月中旬■CPU:Atom x5-Z8300(1.44GHz) ■容量:メモリー4GB/eMMC128GB ■光学ドライブ:なし ■無線LAN:11a/b/g/n/ac ■本体色:サテンゴールド
[画像のクリックで拡大表示]

 東芝が新しいカテゴリーとして投入する「dynaPad」。液晶サイズは12型と大きめだが、タブレット単体では569gと非常に軽く、電子ブックや新聞を読むのも快適だ。軽さと強さを両立するために、ボディーの外装にはカーボンを採用しており、金属とは違った剛性の高さには好感が持てる。また、標準で付属する専用のキーボードと合わせて持ち運んでも996gに収まるので軽快に持ち歩ける。ただし、キーボードは固定式で角度調節ができないのが弱点だ。キーストロークを1.5mm確保しており、タイプ感は良好だ。

●キーボードは充電不要
●キーボードは充電不要
キーボードとの接続は専用のコネクターを搭載するので充電は不要
[画像のクリックで拡大表示]

 ペン入力にこだわったのが最大の特徴で、紙のノートからの置き換えを目指している。ワコムと共同開発したペンは非常に書きやすく、ペン先が細いので、気持ち良く書ける。本体サイズもB5ノートに近く、会議や学習の記録にも向く。

専用のペンは非常に書きやすい。液晶の表面にも工夫がある
専用のペンは非常に書きやすい。液晶の表面にも工夫がある
[画像のクリックで拡大表示]

 また、独自の生産性向上アプリが多数インストールされており、手書きのメモや情報のクリッピング、録音などができる。

 CPUはAtomだが、最新モデルでメモリーを4GB搭載するので、普通に使うにはさほど遅さを感じることはない。試作機を試したところ、ペンによる筆記の遅延もほとんど感じられなかった。ストレージ容量は128GBでタブレットとしては文句なし。モバイルノートとしても不足なく使える。液晶の画質は上々。

 拡張性が高いとはいえないが、Micro-USB端子を2つ備え、Micro HDMI端子も搭載する。対応するケーブルを用意すれば、見た目以上に周辺機器をつなげる。

●小さな端子を複数搭載
●小さな端子を複数搭載
端子類は液晶側に集中しており、Micro-USB、MicroHDMIなど小さな端子を複数搭載している
[画像のクリックで拡大表示]