Windows 10では、コマンドプロンプトに大きな変更があった。Windowsをマウスやタッチ操作メインで使う人にはなじみがないかもしれないが、企業におけるシステムやPCの管理、ソフト開発などでは使われている。また、個人でもWindowsの細かな設定をしたり、トラブルシューティングしたりするときに利用する。
特にトラブルシューティングでは、コマンドプロンプトの使い方を知っているかいないかでできることが大幅に変わる。普段使わないとしても、知っておいた方がよい機能だ。
Windows 10のコマンドプロンプトで拡張された機能は?
コマンドプロンプトの実体は、コマンドの入出力を担うプログラム「cmd.exe」と、コンソールアプリケーションをホストする「コンソールウィンドウホスト」(ConHost.exe)の組み合わせで動作している。Windows 10で変更されたのは、ConHost.exeの方だ。このため、コンソールアプリケーション全般に影響がある。
なお、cmd.exeは、Windows 10ではもちろんバージョンが上がっているものの内部コマンドなどの機能的な変更は行われていないようだ。「cmd.exe /?」でヘルプを表示できるのだが、出力されるヘルプメッセージはWindows 7/8のものと全く同じだった。
ConHost.exeは、独自のウィンドウを持たない「コンソールアプリケーション」をホストし、その入出力を行うウィンドウを表示する。このため、主に管理用に使われている従来のコンソールアプリケーションなどでは新機能により何らかの影響が生じる可能性がある。
そのために、いくつかの新機能は個別にオンオフが可能で、さらに、Windows 8までのコンソールと同じ動作させる設定が用意されている。