複数のPCがある環境なら、既にLANで接続しているだろう。そうしたときは、フォルダーの共有機能を利用するのが一番スマートだ。これは、あるPC上に作成したフォルダーを、LANで接続した別のPCからでもアクセスできるようにする機能だ。共有フォルダーに保存したファイルは、物理メディアを介さずともLAN経由で別のPCから参照したり、コピーしたりできる。

 Windows 7まではフォルダーの右クリックメニューから機能を設定できたが、Windows 8/8.1や10では、リボンの「共有」タブに、共有設定を行うボタンが用意されている。まず共有フォルダーを作るPCに、「共有フォルダーにアクセスするユーザー用のアカウント」を登録する。Microsoftアカウントでもローカルアカウントでもどちらでもよい。アカウント名とパスワードを設定したら、共有フォルダーを利用するユーザーに伝えておく。自分自身の場合は、覚えておけばよい。

 次にリボンの「共有」タブにある「共有」グループを見る。先ほど登録したアカウント名のほか、いくつかのボタンがあるはずだ。個別のアカウントごとに共有フォルダーを設定する場合は、共有したいフォルダーを選択した状態で、共有グループ内のアカウント名をクリックする。すると「ファイルの共有」ダイアログが表示されるので、「はい、~」をクリックすると、選択したフォルダーがそのユーザーと共有された状態になる。

●共有フォルダーの設定
●共有フォルダーの設定
共有したいフォルダーを選択した状態で、リボンの「共有」タブをクリックする。「共有」グループのリストに表示されている新しく作ったアカウント名をクリックするとダイアログを表示するので、「はい、〜」をクリック
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