日本では、今年の2月に発売開始になったグーグルのセットトップボックス「Nexus Player」。動画配信サービスに接続するだけで、普通のテレビが「Android TV」になる。Androidスマートフォン/タブレットでグーグルのコンテンツを、普段から利用しているユーザーに大きなメリットがありそうだ。
若干、物足りなく感じるハードウエアスペック
グーグルの「Nexus Player」は、日本では今年の2月に発売された。米国の発売は昨年の10月に発売されているので、本特集で扱っている他のセットトップボックス(新Apple TV、Fire TV)よりも、1年ぐらい古いことになる。
CPUは、Intel Atom 1.8GHz(4コア)。メモリは1GBで、他のセットトップボックスの2GBに比べると少ない。また、GPUには、ImaginationのPowerVR G6430が採用されている。G6430は「Series 6」と呼ばれるシリーズに当たる製品だ。Fire TVに採用されている「Series 6 XT」のGX6250よりも世代は古く、スペックは若干落ちる。新Apple TVのA8チップに内蔵されているGPUも「Series 6 XT」のGX6450との情報がある。
Nexus Playerの発売当初から、ストアの「Google Play」でアプリをダウンロードして利用できた。しかし、内蔵ストレージは8GBで、増設の手段がないことを考えると、どちらかといえばストリーミングによるメディア再生を主体に設計されたものと考えられる。
当時、最新だった第3世代Apple TVも、メディアのストリーミング再生が主で、アプリの利用はできなかった。Nexus Playerは、第3世代Apple TVのかなり上を行くスペックだが、後発の新Apple TVやFire TVと比べると、見劣りしてしまう。