3年ぶりに登場したApple TVの新モデル。「次世代セットトップボックス」にふさわしくパワフルに生まれ変わった。新Apple TVは荒削りながら、セットトップボックス型デバイスとしての新たな提案が随所に見られる
新Apple TV、ハードウエアはどう変わった?
初代のApple TVは2007年に登場しており、セットトップボックスの中での歴史は意外に長い。新モデルとなる第4世代Apple TVは、第3世代よりも本体の高さが23mmから35mmと約1.5倍に増えている。これまでの外観を見慣れていると、「ずんぐり」した印象を受けるぐらいで、大きな違いはないように見える。
一方、内部のハードウエアは、かなりパワフルにアップデートされている。CPUはiPhone 6シリーズでも使われている64ビットA8チップ、搭載メモリーは2GBと最新のアップル製デバイスに引けを取らない。メモリーの量は、CPUの処理速度と併せてアプリの快適な動作に関わってくる部分だ。加えて、iPhoneやiPadなどで実績のあるグラフィクスAPI「Metal」をサポートしていることもあり、今後増加が見込まれるアクションゲームも快適に動作するだろう。
また、新Apple TVには、ストレージ容量が32GBと64GBの2種類が用意されている。これまでのApple TVにも8GBのストレージが搭載されていたが、ソフトウエアアップデート時や、ストリーミングのバッファーとしてシステムが利用するのみで、ユーザーは容量を気にする必要はなかった。新Apple TVでは、ダウンロードしたアプリがストレージに保存されるため、利用するアプリの数やサイズに応じて選択することになるだろう。
iTunes Storeから購入した映画などのコンテンツが消費するストレージ容量が気になるところだが、ユーザーが管理可能なストレージ管理画面に表示されるのはアプリのみ。それ以外のコンテンツを管理するような画面はない。「Apple TVユーザガイド」には、次のような記述がある。