時系列では感覚的な比較となってしまうため、累積分布関数によってNTTコムとIIJの両サービスを比較してみよう(図2)。累積分布関数は確率密度を積分してグラフで表現したものだ。計測期間に実施したすべての転送について、何Mビット/秒以下が何パーセントを占めるのかを表す。

図2●累積分布関数による比較
図2●累積分布関数による比較
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 TCP性能を累積分布関数で表した場合、グラフで右側に線があるほうが、確率的に高速であることを示す。NTTコムとIIJのサービスを累積分布関数で比較したところ、IIJのサービスのほうが確率的に高速であり、性能が高いことが見える。