見えづらい格安SIMネットワークの実態を観測で明らかにする。第2弾の今回は、格安SIM市場でシェア上位を占める、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)、インターネットイニシアティブ(IIJ)のサービスを比較した。測定の結果、2社のサービスの特徴的な挙動が見えてきた。
連載
実測して分かった! 格安SIMネットワークの実態2
[第2弾]格安SIMの上位2社、NTTコムとIIJを徹底比較
目次
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[第3回 ピーク転送性能]IIJはネットワーク性能を有効活用、NTTコムはまだ活用の余地あり
NTTコムとIIJの両サービスのデータ転送のピーク性能を調べ、どちらがネットワークの性能を有効活用しているのか比較してみよう。計測では各TCPセッションから、再送分を含む1秒間に転送されたデータ量の最大値を記録している。これを1秒平均することでネットワークのピーク転送性能を推測できる。
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[第2回 周回遅延]繁忙期・閑散期にかかわらず100ミリ秒以上の遅延が見られたNTTコム
時系列では感覚的な比較となってしまうため、累積分布関数によって、NTTコムとIIJの両サービスを比較してみよう。累積分布関数は確率密度を積分してグラフで表現したものだ。計測期間に実施したすべての転送について、何Mビット/秒以下が何パーセントを占めるのかを表す。
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[第1回 TCP性能]NTTコムは4Mビット/秒を超えない、IIJは閑散期には5M〜8Mビット/秒
見えづらいネットワークの実態を定点観測で明らかにする。今回は格安SIM市場でシェア上位を占める、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)、インターネットイニシアティブ(IIJ)のサービスを比較した。今回も2社のサービスの特徴的な挙動が見えてきた。