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教育ICT現場のリアル

ゲームで情報モラルを学ぶ、グリーのアプリを使い千葉大付属中で公開授業

大谷 晃司=コンピュータ・ネットワーク局教育事業部 2016/02/25 ITpro

 いまや多くの生徒がスマートフォンを所有し、「LINE」などを生徒間のコミュニケーションツールとして活用するようになっている。こうした生徒側の情報化を背景に、学校においてもいかに情報モラルを効果的に教えるかが課題となっている。

 そんな中2016年2月3日、千葉大学教育学部付属中学校で、実際のスマホゲームと同等のクオリティを持った情報モラル啓発アプリ「魂の交渉屋とボクの物語 -Soul Negotiator- ~君の選択でストーリーが変わる ストーリーから学ぶ情報モラル~」(以下、たまボク)を使った公開授業が行われた(写真1)。今回はこの授業の様子やアプリの狙いなどを紹介する。

写真1●千葉大学教育学部付属中学校で、実際のスマホゲームと同等のクオリティを持った情報モラル啓発アプリを使った授業を公開。黒板の前に立つのは千葉大学教育学部の藤川大祐教授
[画像のクリックで拡大表示]

中学生が当事者意識を持って進められる

 情報モラル啓発アプリ「たまボク」は、グリーが開発したスマートフォン/タブレット用のアプリ。iOS版、Android版を用意し、いずれも無料でダウンロードが可能である。個人で利用するだけでなく、当初から授業で利用することも意図して制作された。千葉大学教育学部付属中学校では、3年生後期の選択「社会」の最終日となる2016年2月3日、「たまボク」を使った授業を実施した。授業を担当したのは「たまボク」を監修した千葉大学教育学部の藤川大祐教授。ゲームの中身にまで藤川教授がかなり関与したという。

 「学校の授業っぽくないものを作ろうという意図があり、絵や物語、音楽といったものを一般の人気アプリに近い水準で作っていただけると聞き、単純にエンタテインメントのゲームとしても楽しめるものを目指した。そういう方向に共感して(グリーと)一緒にやらせていただいた」。藤川教授は「たまボク」についてこのように説明する。

 「たまボク」は中学生が共感しやすい世界観やキャラクターデザインを採用し、事例を踏まえた会話形式のシナリオを用意、中学生が当事者意識を持って進められる工夫をしているアプリである。シナリオは藤川教授が監修。「学習に合ったゲームのあり方などを考えて、中学生にとってあまり不自然じゃないことや、適度にストレスがあってストレスの成果として達成感があるといったことを考えて作った」という。

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