Windowsに限らず、ソフトはよく“生もの”に例えられる。この業界は進歩が早く、どんなに最新技術を満載したソフトでもすぐに陳腐化してしまうからだ。また、ソフトはプログラムの欠陥(バグ)が付きもの。多くのユーザーが利用することで、動作の不具合が次々に見つかるようになる。公開当初のみずみずしさは次第に失われいく。

 こうしたソフトの劣化を抑えて、常に最新の状態に保てるようにするのが「アップデート」の役割だ。解消される問題にはセキュリティ上の脆弱性も含まれる。ソフトを修正するプログラムは一般に「更新プログラム」などと呼ばれる。パソコンの黎明(れいめい)期には、こうしたプログラムを入手するのはとても難しかったものだが、最近はインターネット経由で更新できる。

 アップデートをする機会は増える一方だ(図1)。更新機能はWindows関連の「Windows Update」を筆頭に、Officeの更新機能、ウイルス対策ソフトの定義ファイル更新など、さまざまなソフトが対応する。また、パソコンや周辺機器には「ファームウエア」と呼ぶ制御ソフトが組み込まれており、やはり更新することで不具合の修正や機能の追加が行える。

●ソフトやハードをアップデートする機会は増えている
●ソフトやハードをアップデートする機会は増えている
図1 WindowsやOffice、ウイルス対策ソフト、BIOS、ドライバーなど、アップデートの対象は年々広がっている
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