パソコンを使う上で、トラブルはつきもの。そうしたトラブルも、正しく対処できれば自力で解決できるようになる。各種のエラーメッセージを理解して適切に対処するワザを身に付けよう。

 パソコンを使っていればトラブルと無縁でいることはできない。いくら使い慣れたユーザーでも、パソコンがエラーや警告のメッセージを表示するのは珍しいことではない。むしろ、長年パソコンと付き合っているユーザーこそ、数多くのトラブルに遭遇しているはずだ。

 一口にトラブルと言っても、さまざまな症状がある。かつては、突然画面が真っ青になり、何もできず再起動するしかないというエラーが多かった(図1)。いわゆる“ブルースクリーン”と呼ばれるエラーだ。Windowsはバージョンが上がるたびに安定性は向上し、こうしたブルースクリーンも今ではそれほど目にしなくなっている。

図1 パソコンを使っていて突如として現れる真っ青なエラー画面。かつてはこのような“ブルースクリーン”をよく目にした
図1 パソコンを使っていて突如として現れる真っ青なエラー画面。かつてはこのような“ブルースクリーン”をよく目にした

 ただ、それでもトラブルが起きる可能性はゼロではない。図2に示すように、「インターネットに接続できない」「ファイルやフォルダーを操作していたらエラーメッセージが表示された」「セキュリティ関連の警告やエラーが出た」「Windowsのシステムエラーが表示された」――など、我々が日々目にするエラーは多々ある。むしろ、以前よりもメッセージの種類は豊富になっている。

●トラブルはさまざまな箇所で発生する
●トラブルはさまざまな箇所で発生する
図2 トラブルの発生源は、パソコンを使っている上で避けては通れないものばかりだ。それだけに、エラーメッセージの内容を理解し、トラブルに対処できるようになることが重要だ
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メッセージの意味を解読せよ

 こうしたエラーや警告のメッセージが表示されたらどうしたらよいか。不安に思うかもしれないが、そうしたメッセージは使っているパソコンの状態を示してくれるもの。まずは、何を示しているのかを知ることが重要になってくる。

 エラーメッセージから、どこに起こった何のエラーなのかを把握する。そして、トラブル発生直前にしていた作業を確認し、いったん元に戻してみる。これが対処法の基本だ。

 また、Windowsが標準で備える修復・復元機能を使いこなせるようになっておくことも重要だ。「セーフモード」や「システムの復元」「PCのリフレッシュ」を使うことで復旧できることもある。

 もちろん、ハードウエアの故障により修理に出さねばならないこともあるだろう。しかし、自力で解決できるトラブルも多い。対処法を知っておけば、メーカーや販売店のサポートに頼ってばかり、ということはなくなる。まずはエラーメッセージの意味を読み解くことから始めよう。