Wi-Fiルーターを使用していて満足いく速度を得られないとき、設定を見直すことで解決する場合がある。ここでは、帯域の干渉を解消する方法と、接続デバイスを制限する方法、中継機やアダプターを追加する方法をご紹介しよう。

帯域の干渉を解消する

 マンションなどの集合住宅で近隣もWi-Fiを使用していると、電波が干渉してしまう場合がある。接続設定時の画面でSSIDの数が急に増えたときなどは要注意だ。また、11b、11g、11nの規格が使用する2.4GHz帯は、コードレス電話機などの一般的な無線機器のほか、電子レンジなどが干渉することもある。

 2.4GHz帯が混雑しているなら、11a、11n、11acで利用できる5GHz帯に子機をまとめてしまうことで、問題を解決できるかもしれない。旧型のノートパソコンで11bや11gにしか対応していないなどの場合は、後述するUSBアダプターで11acを利用できるようにしておこう。

 バッファローのWi-Fiルーターなら、設定画面を開いて5GHz帯のみ有効にし、2.4GHzの方はチェックを外して無効にしてしまう(図1、図2)。Atermの場合も、「使用する」のチェックボックスでそれぞれの帯域をオン/オフできる(図3)。

●チャンネル帯域の干渉を解消する
●チャンネル帯域の干渉を解消する
図1 バッファローの設定画面では、2.4GHz帯と5GHz帯のそれぞれで有効/無効を選べる。全ての子機が5GHz帯を使えるなら、2.4GHz帯は無効にしてもよい
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図2 設定画面のトップページに戻ると、5GHz帯のみを使用する設定になっていることが確認できる
図2 設定画面のトップページに戻ると、5GHz帯のみを使用する設定になっていることが確認できる
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図3 Atermでも「Wi-Fi基本設定」から2.4GHz帯を利用しないように設定できる
図3 Atermでも「Wi-Fi基本設定」から2.4GHz帯を利用しないように設定できる
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