前回に比べて首位交代部門の数こそ減ったものの、13部門で首位と2位の差が縮まった。3ポイント以下の接戦部門も6割。精進を怠るとすぐ取って代わられる、厳しい状況が浮かび上がる。

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 一見すると上位企業に波乱は少ないが、差は紙一重。結果がどう転んでもおかしくなかった。「顧客満足度調査 2015-2016」の結果だ。

 本調査は節目となる20回を迎えた。ユーザー企業や組織で製品・サービス導入の意思決定を担うCIO(最高情報責任者)や情報システム部長などに対し、IT関連製品・サービス28部門ごとに満足度を尋ねた。1588件の有効回答を得た(別掲記事「調査概要」を参照)。部門ごとに評価項目を設定し、各項目の満足度を基に算出した「総合満足度」に沿って順位を付けている。今回は「スマートフォン」「タブレット」の両部門を新設した。

過半数の部門で満足度の差が縮小

 首位が交代した部門は、比較可能な全26部門中11部門だった。前回が14部門、前々回が15部門だったのに比べて、やや落ち着いた感がある。