マイクロソフトの統合オフィスソフトの次期バージョン「Office 2016」が登場する。2015年9月23日から、「Office 365」ユーザー向けには提供が始まった。

 最新版はこれまでのOfficeと比べて何が変わったのか。本記事では従来からのOfficeユーザー向けに、Word、Excelなど主要アプリケーションの変化を4回にわたって紹介する。

 なお本記事では、基本的に正式公開に先立って公開されていたプレビュー版を使って検証を行っている。正式版とは細部が異なる可能性はあるが、主要な機能は変わらないはずだ。

「Excel 2016」(左)と「Word 2016」(右)の画面。なお今回の検証に当たっては、2015年7月に公開された「Office 2016 Preview Update 2」(バージョン16.0.4229.1023)を利用している
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「Excel 2016」(左)と「Word 2016」(右)の画面。なお今回の検証に当たっては、2015年7月に公開された「Office 2016 Preview Update 2」(バージョン16.0.4229.1023)を利用している
「Excel 2016」(左)と「Word 2016」(右)の画面。なお今回の検証に当たっては、2015年7月に公開された「Office 2016 Preview Update 2」(バージョン16.0.4229.1023)を利用している

前版からの変化はわずか?

 まず第1回では、各ソフトに共通する変更点について見ていこう。実はOffice 2016と「Office 2013」とでは大きな違いはなく、各ソフトがマイナーアップデートしている印象を受ける。インタフェースの見た目は若干変わっているものの、機能としてはほとんど同じだ。

Excel 2016(左)と「Excel 2013」(右)の画面。一部の色やセルの高さなどが変わっているものの、インタフェースの内容はほぼ変わらない
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Excel 2016(左)と「Excel 2013」(右)の画面。一部の色やセルの高さなどが変わっているものの、インタフェースの内容はほぼ変わらない
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Excel 2016(左)と「Excel 2013」(右)の画面。一部の色やセルの高さなどが変わっているものの、インタフェースの内容はほぼ変わらない

 前バージョンのOffice 2013でも、その前のバージョン「Office 2010」からの変更点はそれほど大きくなかった。とはいえ、タッチ操作への最適化や各種クラウドサービスとの連携、モバイル向けアプリへの対応といった目玉となるポイントはあった。