韓国サムスン電子は、2015年9月4日から9日(現地時間)までドイツ・ベルリンで開催された「IFA 2015」に大型ブースを出展した。IFAの中でもサムスンは最大規模の展示面積を誇っており、モバイル、ウエアラブル、テレビやデジタルサイネージなどのディスプレイ、生活家電など幅広い製品を展示。それらがスマートに接続する未来像をアピールした(写真1、2)。

写真1●IFA 2015のサムスンブース
写真1●IFA 2015のサムスンブース
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写真2●サムスン製品を中心に多くのデバイスが連携するスマートライフを提案
写真2●サムスン製品を中心に多くのデバイスが連携するスマートライフを提案
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 その中でもサムスンが中心に据えているキーワードが「IoT」だ。特集第1回では、多くの出展企業がIoTへの取り組みをアピールする中で、サムスン独自の動きとはどのようなものだったのか振り返る。

「IoTはもはやトレンドではない」

 サムスンが9月3日に開催したプレスカンファレンスには、韓国サムスン電子 President&CMOのWP Hong氏が登壇。「IoTはもはや単なるトレンドではなく、今日の産業革命におけるコアである」と語った。また、サムスンが以前から打ち出してきた「2020年までに同社の全製品をIoTに対応させる」という目標を改めて確認した(写真3)。

写真3●韓国サムスン電子 President&CMOのWP Hong氏
写真3●韓国サムスン電子 President&CMOのWP Hong氏
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