今回は、TCP転送性能について見ていく。各社の違いを比べるとともに、2月と4月でどのように変化したのかを分析する。

安定して3Mビット/秒を出すぷらら、ただし4月には性能低下

 まずはNTTぷららの調査結果を見ていく。

 2月の結果を見ると、閑散期の速度はほぼ上限値の3Mビット/秒となっている(図1)。同社はもともと、通信速度の上限値として3Mビット/秒を設定している。日中の速度低下もそれほど激しくなく、3サービスの中では速度のバラつきが最も少ない。

図1●NTTぷらら「ぷららモバイルLTE 無制限プラン」のTCP転送性能
最新の調査結果(4月)と前回調査(2月)を比べた。
図1●NTTぷらら「ぷららモバイルLTE 無制限プラン」のTCP転送性能
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 続いて、上限値の3Mビット/秒付近に注目しつつ、2月と4月を比較してみよう。2月にはほぼ3Mビット/秒の上限値に近い値が出ていたが、4月の調査では全体的に性能が落ちている。3Mビット/秒の上限値が出る回数が明らかに減っている。この2カ月間にユーザーが増え、その影響で性能が落ちている可能性がある。