L3スイッチでは、シスコシステムズ製品が40.8%で1位だった。2位は17.7%のアライドテレシス。3位以下はいずれも10%未満と得票率が低かった(図1-3左)。

図1-3●L3スイッチベンダーの総合順位と使用目的
図1-3●L3スイッチベンダーの総合順位と使用目的
シスコシステムズの得票率の高さが際立つ。使用目的を見ると、L3スイッチをフロアスイッチとして使用する企業が30%以上もあった。
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 2014年の結果でも、1位はシスコの37.1%、2位はアライドテレシスの16.1%、3位以下が6%未満という結果。シスコがダントツの1位で、アライドテレシスがそれに続く大きな傾向に変化はない。

 L3スイッチの用途を聞いた設問では、企業全体を束ねるコアスイッチとして利用すると答えた回答者が48.2%、フロアスイッチが36.1%、部署や業務でネットワークを区切るために利用するが32.7%だった(図1-3右、複数回答)。この結果から、L3スイッチのフロアスイッチへの利用が一般的になりつつある状況が透ける。

シスコ利用者は統一する傾向

 シスコシステムズのL3スイッチの利用者だけを分析すると、用途の傾向が全体の比率と大きく変わる。コアスイッチとして利用が71.1%、フロアスイッチとしての利用が74.6%、部署や業務でネットワークを区切るために利用が77.3%といずれも7割を超えるのだ。これは、シスコのL3スイッチ利用者の用途の多様性を示唆する。そこで、シスコのL3スイッチ利用者が、どのベンダーのL2スイッチと組み合わせているかを分析してみた。