[1]マクロを利用する下準備

 Excelでマクロを利用するには、「開発」タブを表示させておくと便利です。それには、Excel 2010/2013では「ファイル」タブのメニューで「オプション」(図1)、Excel 2007では「Officeボタン」のメニューで「Excelのオプション」を選び、オプションの設定画面を開きます。Excel 2010/2013では、画面左側で「リボンのユーザー設定」を選択し、右側の「メインタブ」の一覧で「開発」にチェックを付けます(図2)。これで「OK」ボタンを押せば、マクロ関連のボタンが並んだ「開発」タブが表示されます(図3)。

図1●「ファイル」タブを選ぶと表示されるメニューで「オプション」を選ぶ
図1●「ファイル」タブを選ぶと表示されるメニューで「オプション」を選ぶ
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図2●左側で「リボンのユーザー設定」を選び、右側のタブ名の一覧で「開発」にチェックを付ける
図2●左側で「リボンのユーザー設定」を選び、右側のタブ名の一覧で「開発」にチェックを付ける
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図3●タブの一番右側に、「開発」タブが追加される。マクロ関連のボタンが並ぶ
図3●タブの一番右側に、「開発」タブが追加される。マクロ関連のボタンが並ぶ
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[2]マクロはどこに記述する?

 マクロは、Excelが標準装備する開発ツール「Visual Basic Editor」(以下、VBE)にコード(命令文)を記述して作成します。VBEを起動するには、「開発」タブで「Visual Basic」ボタンを押します(図1)。あるいは、Altキーを押しながらF11キーを押すと簡単に起動できます。

図1●「開発」タブで「Visual Basic」ボタンをクリックすると、VBEが起動するので、「挿入」メニューの「標準モジュール」を選ぶ
図1●「開発」タブで「Visual Basic」ボタンをクリックすると、VBEが起動するので、「挿入」メニューの「標準モジュール」を選ぶ
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 起動したVBEは、最初は灰色の画面で空っぽの状態です。そこでまず、コードを記述する場所を用意しましょう。それには「挿入」メニューの「標準モジュール」を選びます。すると、左側の「プロジェクト」欄(プロジェクトエクスプローラー)に「標準モジュール」→「Module1」というツリーが追加されます。と同時に、右側に真っ白なコードウィンドウが開きます(図2)。このコードウィンドウがModule1の中身です。ここにマクロのコードを記述して、マクロを作成します。

図2●「プロジェクト」欄に「Module1」が追加され、右側に「コードウィンドウ」が開く。ここにVBAのコードを記述する
図2●「プロジェクト」欄に「Module1」が追加され、右側に「コードウィンドウ」が開く。ここにVBAのコードを記述する
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