健康の3大要素である、「運動」「食事(栄養)」「睡眠」。ITプロフェッショナルの方は、その業務の多忙さ、複雑さゆえに、どの要素も不足気味になりがちです。ITリテラシーは高いのですが、健康リテラシーはかなり低いのではないかと思います。声を大にして申し上げたいのが「もっと身心に気を遣おう!」ということです。

 効率良く質の高い仕事をするには、自分の身心が健康であることが必要です。調子良く生き生きと仕事ができている時は、優れた発想やアイデアが自然に浮かんだり、多くの人や情報も集まってくるものです。

5割の力の運動習慣を付ける

 とはいえ、ただ「運動しましょうね」とお伝えしても、なかなか簡単にいかないのは承知しています。そんなに気合を入れて「運動しなきゃ!」と思わなくても大丈夫。ビジネスパーソンには、自分の力の5割程度でできる有酸素運動が一番効果的なのです。

 有酸素運動には、ウォーキング、ジョギング、水泳などがあります。軽く汗ばみ、友達や家族と一緒に楽しく会話しながらやる程度がちょうどよいでしょう。

 仕事時であれば、通勤時に一駅分歩く。オフィスでは階段を使い、昼食は少し遠くのお店まで歩くなどを習慣付けるだけでも効果が出てきます。効果は、大きく三つあります。

(1)大脳の活性化:脳への血行が活性化され、多くの酸素や栄養も行き渡ります。全ての脳機能が高まります。

(2)適度な疲労感:呼吸のリズムが安定し、副交感神経が強く働いてリラックスできます。睡眠の質もよくなります。

(3)気分の安定:爽快感を感じ、気分がポジティブになります。抑うつや不安感の低減にも繋がります。