最近では、Office365サービスで1TBに対応するなど、OneDriveに大量のデータを保存できるようになった。しかし、これをオフラインで利用しようとすると、当然ながらそれなりの容量がローカル側にも必要になる。最近はCドライブにSSDを使うのが主流で、あまり大量のデータを置けない場合もある。

 ここでは、こうした場合にOneDriveの同期先を他のドライブへ逃がす方法を解説する。簡単に言うと、ユーザーフォルダー以下にあるOneDriveフォルダーを他の場所に移動させる。すでにファイルをオフラインでも使う設定を行っていると、ファイルのコピーに非常に時間がかかる。また、筆者が試した範囲では、長いファイル名やフォルダー名があるとコピーが完了しないことがあった。そこで、オフライン利用を解除し、コピーを行わず、移動先で、再度OneDriveの同期先フォルダーを再構築する方法を紹介する。

 まずは、タスクバーの通知領域にあるOneDriveアイコンを右クリックしてメニューから「設定」を開く。設定ダイアログの「設定」タブにある「ファイルをオンラインでのみ使う」ボタンを押し、オフライン利用を全て解除する。大量のフォルダーを同期させているとこれには時間がかかることがある。また、上の「このPCがインターネットに接続していないときでも…」のチェックボックスがオンになっているとこのボタンはグレーアウトされるので、チェックボックスはオフにしておく。

図1 通知領域のOneDriveアイコンを右クリックして「設定」を選択。「ファイルをオンラインでのみ使う」のボタンを押す。処理には少し時間がかかることがある。
図1 通知領域のOneDriveアイコンを右クリックして「設定」を選択。「ファイルをオンラインでのみ使う」のボタンを押す。処理には少し時間がかかることがある。
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図2 「OneDriveのプロパティ」で「場所」タブを選ぶ。ここで「移動」ボタンを押して、移動先を指定する。
図2 「OneDriveのプロパティ」で「場所」タブを選ぶ。ここで「移動」ボタンを押して、移動先を指定する。
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 次にエクスプローラーのナビゲーションウィンドウでOneDriveを右クリックしてメニューからプロパティを選ぶ。プロパティダイアログの「場所」タブを開き、「移動」ボタンを押す。あらかじめ作成しておいた移動先のフォルダー(Dドライブなどに作っておく)を指定する。その後、フォルダーの中身の移動について聞いてくるが、「いいえ」を選択して、直接OneDrive側と同期させるようにする。

図3 移動先を指定した後、このようなメッセージボックスが表示されるが、ここで「いいえ」を選んで新規フォルダーはOneDrive側と直接同期させる方がトラブルが少ない。
図3 移動先を指定した後、このようなメッセージボックスが表示されるが、ここで「いいえ」を選んで新規フォルダーはOneDrive側と直接同期させる方がトラブルが少ない。
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