女性の就業継続に欠かせない「男性の育児」。少子高齢化が進む日本において、それは国を挙げて改善すべき課題となっている。
翻ってIT業界。ITサービスの需要は増すばかり。やりがいが大きい半面、長時間労働も常態化し、苛烈な労働環境の代名詞とも言われる。
そんな中、多忙の渦から抜け出して、育児に積極参加する男性SEが出てきた。
彼らはいつ何を考え、どう決断し、何を変えたのか――。イクメンSEの「リアル」を追った。
女性の就業継続に欠かせない「男性の育児」。少子高齢化が進む日本において、それは国を挙げて改善すべき課題となっている。
翻ってIT業界。ITサービスの需要は増すばかり。やりがいが大きい半面、長時間労働も常態化し、苛烈な労働環境の代名詞とも言われる。
そんな中、多忙の渦から抜け出して、育児に積極参加する男性SEが出てきた。
彼らはいつ何を考え、どう決断し、何を変えたのか――。イクメンSEの「リアル」を追った。
イクメンSE特集の最終回は、富士通の菅野憲昭さんに登場いただく。プロジェクトマネージャーとして働く菅野さんは周囲に前例のない中、2014年7月から1カ月間の育休を取得して双子の育児に専念した。復帰後は「明日できることは明日やる」仕事ぶりをさらに徹底し育児時間を作っている。
育児休業を取得したイクメンSEへのインタビューの3回目には、2度の育休を取ったNEC SI・サービス技術本部 主任の田邊徹さんに登場いただく。全社の開発方法論を整備する田邊さんは2度の育休を取れた要員を「理解ある職場とタイミングのいい仕事の切れ」と話す。半面、田邊さんに勇気づけられ育休を検討するも…
育児休業を取得したイクメンSEのインタビューの2回目は、日本IBMの関鋭生さんにご登場いただく。製造業向けの業務SEである関さんは2011年春に第一子の男の子が生まれた。最初の半年は配偶者が、次の半年は関さんが育休を取った。この裏には「家事と育児を分かち合う」という配偶者と交わした絶対条件があった…
イクメンSEインタビューのトップバッターは2015年2月から2カ月間の育休を取った日立製作所の林昌範さんだ。プロジェクトリーダーとして徹夜もいとわず働く中、林さんは第一子を授かる。だが希望する育休期間と仕事のピークが重なった。男性SEの育休取得がまだまだ珍しい日立。林さんは早めに動いた。
厚生労働省によれば2014年度における男性の育児休業取得率は2.3%。2013年度より0.27ポイント上昇したが、2020年に13%を掲げる国の目標にはまだまだ遠い。苛烈な労働環境の代名詞とも言われるIT業界だが、実は育休取得に関しては優秀だ。情報通信業の育休取得率は平均を0.66ポイント上回る2…