本特集の第3回と第4回では、Active Directory環境でグループポリシーを設定する際の典型的な流れを押さえよう。

4ステップの作業で適用

 グループポリシーの適用は4ステップに分類できる。

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 まず【1】に挙げたように、複数のドメインコントローラーでグループポリシーのテンプレートを共有できるようにする。これがいわば、社内でグループポリシーを利用するための「準備」だ。

 【2】~【4】は、実際にグループポリシーを作成して適用するのに必要な作業だ。【2】グループポリシーを適用する対象として、コンピュータやユーザーをひとまとめにし、【3】適用したいグループポリシーを作成し、【4】適用する─という流れになる。

 では、実際に簡単なグループポリシーの設定手順を見ていこう。「クライアントパソコンの節電」用のグループポリシーを作成する。

まず「セントラルストア」を作る

 グループポリシー作成の、もう少し具体的な手順を述べたのが図1だ。図1の【1】~【4】は「今回の目的」の【1】~【4】に対応する。

図1●今回の作業の手順
図1●今回の作業の手順
「今回の目的」よりも、もう少し具体的な作業手順を下に示した。「今回の目的」で挙げた作業の数字と、下のチャートの数字はそろえてある。同じ数字の項目は、同じ作業を指す。
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