大手企業の常識は中小企業の非常識ということが少なくありません。大手企業が実践している多くの展示会マーケティングの常識を中堅・中小企業が使っても、成果は出にくいというのが実情です。

 例えば大手企業が使う方法は、派手な装飾と大きな展示スペースによって圧倒的な集客を図る、そのために最低3小間以上のスペースを使って出展する、コンパニオンをたくさん配置するとともにノベルティを武器に名刺情報を獲得する、というものです。「確かに」と感じる半面、それだけが成功の常識であれば、中堅・中小企業は太刀打ちできません。

 筆者がアドバイスを提供しているのは、中堅・中小企業ばかりです。過去の展示会で100枚前後の名刺しか獲得できなかった企業や、今まで展示会に出展したことがなかった企業など、その背景は様々です。ただし、どの企業でも500~1000枚の名刺獲得を達成しました。こうした成果を出す方法は、大手企業の展示会における常識とは違っています。

 今回は、中堅・中小企業が展示会で成果を生み出すための3つのポイントをお話します。