新人 VLANで分割したセグメント間では、同じ企業内のネットワークにいる端末同士なのに、通信できなくなりますね。それは不便すぎませんか、師匠!

師匠 おまえはVLANとサブネットの関係を理解できていないのだな。より上位の者が結び付けて通信させるのじゃよ…。

 VLANで分割した別セグメントに属する端末同士は、物理的に同じネットワーク内にいても、直接通信できない。しかし、異なるセグメント間で通信ができないネットワークではあまりに使い勝手が悪い。同じ社内のパソコンなのに、部署間で情報共有できなくなってしまう。

 異なるセグメント間の通信を可能にする(ルーティングする)機器がルーターである。ルーティングとは、VLANが関与するレイヤー2レベルよりも上位のIPレベル(レイヤー3レベル)でデータ(パケット)を転送する機能だ。

 このルーティング機能を持つLANスイッチもある。これをレイヤー3(L3)スイッチと呼び、レイヤー2スイッチと区別する。